レアルを指揮するジダン photo/Getty Images
ローテーションの使い方が上手い
激しい首位争いを繰り広げている時、たいていの指揮官は同じメンバーで毎試合を戦いたいと考えるだろう。スタメンに手を加えることにはリスクが生じるからだ。
しかし、レアル・マドリードを指揮するジネディーヌ・ジダンは少し違う。
現役時代と同じく指揮官になっても魔術師ぶりを見せているジダンは、選手のローテーションに迷いがない。その姿勢はバルセロナと頂点を争う今も変わっていない。
スペイン『MARCA』は、前節2-0で勝利したマジョルカ戦にてガレス・ベイル、エデン・アザール、ヴィニシウス・ジュニオール、カリム・ベンゼマの4人を同時先発させたプランには驚いたと伝えている。
[4-3-3]を選択することの多かったジダンだが、この試合では前線にアタッカーを4枚も並べる大胆なシステムを採用。ボランチにはフェデリコ・バルベルデとルカ・モドリッチを並べている。
またこのゲーム以外でも、リーガ・エスパニョーラ再開後にジダンはMFハメス・ロドリゲス、FWマリアーノ・ディアス、FWブラヒム・ディアスなど出番が限られていた選手にもチャンスを与えている。
もちろん新型コロナウイルスの影響でリーグ戦が一時中断したため、選手たちの疲労を考えて複数プレイヤーを使ったローテーションを意識的に採用しているのだろう。それでも迷いなくカードを切って結果を出していくジダンは見事と言うしかない。
これまでジダンは指揮官として203試合を担当してきたが、何と179パターンものスタメンを使用してきたという。
今後もローテーション策は継続していくはずで、リーガ制覇とマンチェスター・シティとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグへ着々とプランを練っているのだろう。
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