ハーツのヒッキー photo/Getty Images
中盤もこなす器用さ
器用なサイドバックとして攻守両面でハイレベルのパフォーマンスを継続し、そのクレバーさを活かして中盤でもプレイできる。
バイエルンで活躍した元ドイツ代表DFフィリップ・ラームの印象はこんなところだろうか。
全盛期のラームは世界トップクラスのサイドバックだったが、今のサッカー界にはラーム2世と呼ばれる者が出てきている。
スコットランドのハーツでプレイする18歳のDFアーロン・ヒッキーだ。
ハーツはお世辞にも強豪と呼べるクラブではないが、ヒッキーはかなり高い評価を得ている。ビッグクラブが関心を寄せる逸材となっており、近いうちに欧州五大リーグでブレイクすることになるかもしれない。
英『Edinburgh Live』によると、ハーツを指揮してきたダニエル・シュテンデルもヒッキーのことをラーム2世と絶賛している。
「アーロンは特別な才能がある。あの若い年齢で非常に落ち着いている。決してパニックになることはなく、冷静さを失わない。常に正しい決断を下している。若い選手だが、彼と対峙するのは非常に難しい」
「アーロンはラームのような選手だ。私は彼をサイドバックで起用したが、彼はただ上下動するだけではない。攻撃ではラームのように動く。
「彼がすぐバイエルンのようなワールドクラスのチームでやれるか?おそらく、それはまだ早いだろう。バイエルンのようなクラブなら、まずはレンタルに出すだろうね。だけど、バイエルンはラームにも同じことをした。彼らはまずラームをシュツットガルトにレンタルさせている。ダビド・アラバだってホッフェンハイムにレンタルしていたね。アーロンのプレイスタイルはバイエルンにも合うよ」
18歳の選手にラーム2世の呼び名は重いかもしれないが、それだけポテンシャルが評価されている証だ。
ヒッキーはスコットランドの世代別代表でもプレイしているが、リヴァプールのアンドリュー・ロバートソン、アーセナルのキーラン・ティアニーに続き、またスコットランドから優れたサイドバックが出てきている。
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