PSGのディ・マリア photo/Getty Images
アルゼンチンが生んだ特別な才能
クリスティアーノ・ロナウド、リオネル・メッシ、ネイマールにキリアン・ムバッペ。彼ら超がつくスーパースターと共闘してきた頼れるテクニシャン。
それがアルゼンチン代表MFアンヘル・ディ・マリアだ。
ディ・マリアはアルゼンチン人選手らしい高度なテクニックを持つアタッカーだが、同国のメッシやパウロ・ディバラらとはタイプの異なるレフティーだ。
何より指揮官にとってディ・マリアは使い勝手がいい。テクニックが高いだけでなく、ウイングと中盤の両方をこなす戦術的柔軟性も兼ね備えている。
高いキック精度はもちろん、味方にスペースを作る動きや、守備に奔走する豊富な運動量も備える。
それでいて、重要な局面では自ら決定的な役割を果たすこともできる。
英『The Guardian』もディ・マリアの能力を称えているが、例えば2014ブラジルワールドカップの決勝トーナメント1回戦だ。
スイス代表相手に延長戦まで持ち込まれたアルゼンチンを救ったのも、ディ・マリアだった。
延長戦になっても運動量は衰えず、118分に決勝ゴールを記録。ディ・マリアの活躍がなければアルゼンチンのファイナル進出はあり得なかった。
現在所属するパリ・サンジェルマンでも主役はネイマール&ムバッペだが、ディ・マリアは欠かすことのできない副官的存在だ。
チャンピオンズリーグ準決勝のライプツィヒ戦では1得点2アシストの成績を記録しており、こちらもファイナル進出へ大きく貢献している。
この柔軟なプレイスタイルこそ、ディ・マリアがメッシやロナウド、ネイマールらスターから信頼される理由でもある。メッシとはタイプが異なるが、近年のアルゼンチンサッカー界が生んだ特別な才能なのは間違いないだろう。
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