バルセロナを離れるスアレス photo/Getty Images
第2のビジャになる可能性も
本当にこれがベストの別れ方だったのだろうか。バルセロナで新指揮官ロナルド・クーマンの構想に入らなかったFWルイス・スアレスは、国内のライバルでもあるアトレティコ・マドリードへ移籍することになった。
指揮官の構想に入らないのであれば、退団も仕方がないのかもしれない。それでも、スアレスは間違いなくバルセロナの歴史に名を残すレジェンドストライカーだ。やや別れ方が寂しい形となったのは残念でならない。
スペイン『MARCA』は「バルセロナ史上最高のストライカーだったか?」とサポーターに問いかけているが、これも間違いではないだろう。スアレスはバルセロナで通算283試合出場198ゴール109アシストと驚異的な数字を残しているのだから。
ネイマール、リオネル・メッシと形成したMSNではクラブに3冠をもたらし、メッシとレアル・マドリードでプレイしていたクリスティアーノ・ロナウドを抑えてリーガ・エスパニョーラ得点王を獲得したシーズンもあった。メッシ・ロナウド時代に得点王を奪えるストライカーが世界にどれだけいるだろうか。
「ピーク時のスアレスは化け物だった」
「彼は毎試合最低でも1ゴールには絡んでいた」
「バルサは後悔することになる」
SNS上ではこのような意見も挙がっている。また同メディアは、バルセロナからアトレティコへ移籍した直後の2013-14シーズンにリーグ制覇を果たしたFWダビド・ビジャの例も紹介。スアレスが新たなビジャになってもおかしくないとバルセロナに警告を発しているのだ。バルセロナが目指すリーグ制覇へスアレスが立ちはだかる展開となっても不思議はない。
バルセロナの練習場を去る際、車を運転していたスアレスの目には涙があったと現地でも話題を呼んだ。