エヴァートンのコールマン photo/Getty Images
チーム愛は負けていない
ミラン、レアル・マドリード、パリ・サンジェルマンなど多くのビッグクラブを指揮してきた名将カルロ・アンチェロッティには、常に信頼できる絶対的な主将がそれぞれのチームにいた。
ミランならばパオロ・マルディーニ、レアルならばイケル・カシージャスやセルヒオ・ラモス、チェルシー時代にはジョン・テリーだ。
いずれも最終ラインのプレイヤーなのが特徴的で、彼らは最終ラインからチームを統率できる圧倒的なリーダーシップを備えていた。
では現在指揮するエヴァートンではどうだろうか。ラモスやマルディーニほど華麗なプロフィールの持ち主は見当たらないが、すでにアンチェロッティが全幅の信頼を置く人物がいる。
今季も右サイドバックでフル稼働中の31歳DFシェイマス・コールマンだ。
コールマンは2009年よりエヴァートンでプレイを続けており、長く右サイドを任されてきたベテランプレイヤーだ。エヴァートンのサポーターからも愛される存在であり、チームのことを誰よりも理解しているのだろう。
米『ESPN』によると、アンチェロッティもコールマンの存在がマルディーニらと同じレベルにあると語る。
「シェイマスは本当に上手くやっている。彼の姿勢やスピリットは他の全選手の手本だ。監督キャリアの中で多くのキャプテンを見てきたが、シェイマスのクラブ愛は本当にトップだ。彼は素晴らしいキャプテンだよ。他のキャプテンを忘れるつもりはないが、彼はマルディーニ、テリー、ラモスらと同じ位置にいるよ」
注目は新加入のMFハメス・ロドリゲス、MFアランらに集まりがちだが、クラブで良い時間も悪い時間も経験してきたコールマンも外せない。
ピッチで選手たちを統率するリーダーとして、コールマンは今季も右サイドを走り続ける。