ドルトムントで成長するレイナ photo/Getty Images
続々と若いタレントが送り込まれる
代表チームを作る時、多くのチームは欧州トップクラブでプレイする選手を中心に据えてくる。欧州でしか得られない経験もあり、アジアや北中米のチームにとって欧州組は貴重な存在なのだ。
今回の日本代表も海外組だけでチームを構成したことが話題となっているが、同じような盛り上がりを見せているチームがある。
最近何かと若手タレントが話題を呼ぶアメリカ代表だ。アメリカもまた、欧州組のみにこだわってスタメンを構成することが可能な段階に達しているのだ。
GKにはマンチェスター・シティの2番手を務める25歳のザック・ステッフェン、最終ラインは右サイドバックにバルセロナのセルジーニョ・デスト、左にフラムのアントニー・ロビンソン、センターバックにはヴォルフスブルクのジョン・ブルックス(27歳)、バイエルンでの成長が期待される20歳のクリス・リチャーズがいる。

バルサへ加わったデスト photo/Getty Images
中盤ではユヴェントスに加入した22歳のウェストン・マッケニー、ライプツィヒのタイラー・アダムス(21歳)、ドルトムントで早くも異彩を放つ17歳のジョバンニ・レイナ。
最前線はチェルシーの10番を任されるクリスティアン・プリシッチ(22歳)、リールのティモシー・ウェア(20歳)、大迫勇也とブレーメンでチームメイトのジョシュ・サージェント(20歳)が務める。
米『Bleacher Report』も欧州組だけでスタメンを構成できるようになったことに手応えを感じているようで、今後の代表チームに大きな期待をかけている。ほとんど20代前半の選手となっていることも特徴的で、アメリカサッカー界に良い流れが生まれているのは間違いない。
GKではベルギーのクラブ・ブルージュでプレイする25歳のイーサン・ホヴァスも控えており、センターバックを含めもう少し守備陣が豪華になれば世界の強豪とも互角に渡り合えるだろう。
2022カタールワールドカップ、さらにはメキシコ、カナダ、アメリカの3国共催予定となっている2026ワールドカップでサプライズを起こすべく、アメリカは今後も続々とタレントを欧州へ送り込んでくるはずだ。6年後の2026ワールドカップを迎えた時、控え選手を含めメンバー全員が欧州クラブ所属組なんて展開になっても不思議はないだろう。