トッテナムで万能性を発揮するケイン photo/Getty Images
9番も10番も両方こなす
ジョゼ・モウリーニョの下で優勝を狙える集団へと変貌を遂げているトッテナムでは、エースのハリー・ケインが新たな領域へと足を踏み入れようとしている。
ケインの役割は変わってきており、今季はボールを引き出してアシスト役へ回る機会も増えている。
ポジションを下げてボールを引き出し、周囲の選手を活かしつつ自身も隙あらばゴールを狙う。その役割をこなしてきた選手といえばバルセロナFWリオネル・メッシだ。メッシの活躍から「偽9番」なるポジションもポピュラーなものとなり、今ではその役割をこなす者も増えてきている。

バルセロナのメッシ photo/Getty Images
ケインも偽9番に近い役割をこなすようになっており、9番と10番の両方の位置でハイレベルなパフォーマンスが出来ることを証明している。英『sky Sport』にて、アーセナルなどで活躍した解説のポール・マーソン氏もケインがメッシ以上のセンスを発揮していると絶賛する。
「世界でケインのように出来る者はいない。9番と10番の役割を両方とも上手く出来る者はいないよ。メッシは前線でボールを収めるプレイはできない。彼は10番の位置の選手だが、ケインはその両方が出来る」
センターフォワードとして前線でボールを強引に収めることもでき、50ヤードほどのロングパスを通すこともできる。今季はケインの新たな可能性が開花しているシーズンと言っていいだろう。
10試合で9アシスト決めていることを考えると、今季のケインは元アーセナルFWティエリ・アンリとマンチェスター・シティMFケビン・デ・ブライネが達成したシーズン20アシストを超えてくる可能性がある。毎年得点王候補だったケインが今度はアシスト王候補へ。世界最高のオールラウンドプレイヤー誕生の時が近づいている。