アストン・ヴィラで活躍するワトキンス photo/Getty Images
サポーターの期待を良い意味で裏切った
まさかここまで活躍するとは。毎年サッカー界では、期待を遥かに上回るパフォーマンスを披露するサプライズプレイヤーが登場する。
イングランドのプレミアリーグはまだ今季序盤戦を消化した段階だが、すでにそうしたサプライズプレイヤーの活躍が目立っている。想像していたよりも良い選手だったと思わず驚かされたケースも多いのではないか。
1.オリー・ワトキンス(アストン・ヴィラ/FW)
昨季イングランド2部で最優秀選手に輝いたワトキンスは、今夏満を持してプレミアリーグへ。プレミアの舞台でも9試合で6得点と結果を出しており、実力が通用することを証明してみせた。
やや固め打ちになっている点は気になるが、リヴァプール戦でハットトリック、アーセナル戦で2得点などビッグクラブ相手に結果を出しているところは見事だ。
エクセター・シティ、ブレントフォードと下位リーグで地道に経験を積んできた成果がついに発揮されることになり、いきなり二桁得点を達成してくるのか注目が集まる。
2.ガブリエウ・マガリャンイス(アーセナル/DF)
リールでプレイしている頃よりマガリャンイスの評価は高かったが、190cmのサイズを誇るマガリャンイスはプレミアリーグ独特のフィジカルバトルにも上手く対応出来ている。
英『Squawka』はアーセナルにとってDFペア・メルテザッカー以降では最も空中戦に強いセンターバックと評しており、マガリャンイスの獲得はヒットと言っていい。22歳の年齢を考えても、10年近くアーセナルの最終ラインを統率していける選手のはずだ。
3.ピエール・エミール・ホイビュルク(トッテナム/MF)
ホイビュルクが優秀な守備的MFであることは以前から知られていたが、トッテナムへのステップアップでワールドクラスのMFへと変身を遂げた。
同メディアは指揮官ジョゼ・モウリーニョにとってのシャビ・アロンソになっていると伝えており、中盤の底でボールを奪い、確実に前線へ繋げていくホイビュルクの能力はトッテナムに欠かせぬものとなっている。

アーセナルでプレイするマガリャンイス photo/Getty Images
4.ディオゴ・ジョタ(リヴァプール/FW)
今夏にライプツィヒからFWティモ・ヴェルナーの獲得を夢見ていたリヴァプールのサポーターにとって、ウォルバーハンプトンから獲得したジョタは物足りなかったかもしれない。
ネームバリューではヴェルナーの方が上で、最終的にヴェルナーはライバルのチェルシーに奪われてしまった。リヴァプールにとっては最悪のシナリオと言っていい。
しかし、今ではジョタの方が良かったと考えているサポーターも少なくないはず。加入当初からジョタは大ブレイクしており、4番手FWとしては豪華すぎる。サディオ・マネに続き、ユルゲン・クロップの下でプレイするために出てきたアタッカーとまで同メディアも絶賛する。ジョタに目をつけたリヴァプールは正しかった。
5.ヴラディミール・ツォウファル(ウェストハム/DF)
今夏に500万ポンドでウェストハムに加わった右サイドバックのツォウファルは、これが欧州5大リーグ初挑戦だ。移籍金額的にも注目されていた選手ではなかったが、ここまで激しいタックルを軸に奮闘。
チームで2番目に多い16回のタックルを決めており、デイビッド・モイーズの手堅いフットボールにはピッタリの選手か。このリストの中では最も無名な存在で、28歳で欧州5大リーグ初挑戦と経歴も地味だ。ビッグクラブでプレイするような選手ではないかもしれないが、ウェストハムのような中堅クラブにはピッタリの人材だったか。
6.エドゥアール・メンディ(チェルシー/GK)
最後はメンディだ。昨季までの守護神ケパ・アリサバラガに見切りをつけたチェルシーは、レンヌからセネガル代表のメンディを獲得。
メンディ1人の功績ではないが、メンディ加入からチェルシーの守備は飛躍的に安定。GKが固定されたことで、チェルシーは今季の優勝候補の一角となりつつある。
今夏のチェルシーはヴェルナーやMFカイ・ハフェルツなど豪華な補強に動いたが、メンディの獲得はその中でも大ヒットの部類に入るだろう。
想像以上の活躍を見せている彼らはこの勢いを中盤戦も継続できるのか。ここまでの活躍により、彼らの名前は一気に有名なものとなっている。