PSGの守備を支えるマルキーニョス photo/Getty Images
センターバックもアンカーもこなす能力
現世界最高のセンターバックは誰か。この議論ではリヴァプールのフィルジル・ファン・ダイクやレアル・マドリードのラファエル・ヴァラン、セルヒオ・ラモスの名前が挙がる機会が多い。
彼らに比べると少しばかり地味かもしれないが、もう1人抑えておきたい選手がいる。パリ・サンジェルマンの守備を統率するブラジル代表DFマルキーニョスだ。
ブラジルでは現在チェルシーでプレイするチアゴ・シウバの方が注目される機会が多く、パリ・サンジェルマンとブラジル代表で相棒を務めてきたマルキーニョスはNo.2止まりといった印象だった。しかし昨夏にはチアゴ・シウバがパリ・サンジェルマンを去り、ついにマルキーニョスがディフェンスリーダーになる時がきた。
マルキーニョスは能力も高く、センターバックに加えてアンカーを務めるユーティリティー性も持ち合わせている。その守備のセンスは先輩のチアゴ・シウバやファン・ダイクにも負けていないはずだ。

大先輩チアゴ・シウバから学んできたマルキーニョス photo/Getty Images
その守備センスはワールドクラス
昨季パリ・サンジェルマンはチャンピオンズリーグでファイナルまで駒を進めたが、そこでもマルキーニョスの存在は非常に大きかった。チャンピオンズリーグではチームトップとなる716本のパスを通し、タックル数もチームトップタイとなる22回、インターセプト数もチームトップの17回、シュートブロック数チームトップの12回、空中戦勝利数チームトップの33回など、マルキーニョス抜きでのファイナル進出はあり得なかっただろう。
今季は怪我で数試合離脱しているが、重要性は変わらない。どうしてもネイマール、キリアン・ムバッペらアタッカー陣の方に話題が集中するが、マルキーニョスを中心とした守備こそ上位進出へのカギとなる。
マルキーニョスも26歳を迎え、能力的にも経験値的にも一番良い時期を迎えている。