マリンFC戦でモウリーニョ監督の高評価を得たデル・アリ photo/Getty Images
モウリーニョ監督の信頼回復か
今季これまでトッテナムで苦しい時間を過ごすこととなっていた中盤戦士だが、彼はようやく指揮官からの信頼を取り戻したのか。2020-21シーズン、チームの構想から外れかけていたMFデル・アリに希望の光が差し込み始めている。
2015-16シーズンに当時19歳という年齢でブレイクを果たし、以来スパーズの攻撃陣を牽引する存在として活躍してきたデル・アリ。しかし、今季ここまでの彼はジョゼ・モウリーニョ監督からの信頼を掴み切ることができていなかった。指揮官との関係は日を追うごとに悪化していると現地メディアによって報じたことも、ファンの記憶には新しいところだろう。
だが、ここにきてモウリーニョ監督のデル・アリに対する評価は上昇傾向にあるようだ。現地時間10日に行われたFAカップ3回戦のマリンFC戦に先発出場した同選手に対して、指揮官は称賛の言葉を送っている。これまではカップ戦中心の起用が続いていたデル・アリだが、この調子を維持できるならばリーグ戦での出番もあるとモウリーニョ監督は次のように語った。英『THE Sun』が伝えている。
「今日の試合はデルのクオリティを測るのに適したレベルの試合ではなかったが、私は彼のプロ意識や態度にとても満足しているよ。来週の試合でデルが試合に出ていても驚くことはない。今日の試合における態度やプロフェッショナルさ、ダイナミズムに関して、私は彼とゲドソン(・フェルナンデス)にとても満足したよ」
これまではなかなかチームの勝負どころに絡めていなかったデル・アリ。しかし、モウリーニョ監督の口ぶりからして、今後彼は以前ように大一番でもピッチに立つ機会が増えることになるか。昨季の指揮官交代以降、思うように出場機会を伸ばすことができていなかったスパーズの天才肌MFだが、ここからデル・アリの大逆襲劇が始まる可能性も決して低くはなさそうだ。