エヴァートン移籍当初は話題となったハメスだが…… photo/Getty Images
代表では主役だが……
才能ある選手なのは間違いないが、コロンビア代表MFハメス・ロドリゲスは全盛期が分かりづらい選手でもある。
今季はエヴァートンでプレイしているが、ここまでプレミアリーグでは5得点4アシストの成績に留まっている。
コロンビア代表の方では常に主役だが、クラブシーンでは今ひとつ主役になりきれない。クラブでのハメスは評価が難しいのだ。

レアルでもサブ組に回ることが多かった photo/Getty Images
このまま中堅クラブで埋もれるべき存在ではない
2014年に行われたワールドカップ・ブラジル大会で得点王に輝き、勢いそのままに2014-15シーズンにはレアル・マドリードでリーグ戦13得点13アシストと見事な成績を残した。
しかし、そこからのレアルでのキャリアはほろ苦いものとなってしまった。2015-16シーズンはリーグ戦で7得点8アシスト、続く2016-17シーズンは8得点6アシストと、成績そのものは悪くない。
ところが、チャンピオンズリーグの決勝トーナメントではスタメンから外れるなど、ジネディーヌ・ジダンの下で1番手になりきれなかった。レアルでのキャリアは決して成功とは言えないだろう。
レンタル移籍したバイエルンでは2017-18シーズンに7得点11アシスト、2018-19シーズンに7得点3アシストの成績を残したが、単純な数字ではレアル移籍初年度の2014-15シーズンには劣る。
あのブラジルの地で行われた2014年のワールドカップがキャリアの頂点だったのだろうか。あの大会でスターへの階段を登り始めたのは間違いないが、レアル1年目から数字は下降している。
エヴァートン1年目も大満足のシーズンとはなっていないが、ハメスは再び輝きを放てるだろうか。