クロースの安定感は相変わらず photo/Getty Images
中盤トライアングルの破壊力
やはり古参組が機能した時のレアル・マドリードは強い。6日に行われたリヴァプールとのチャンピオンズリーグ1stレグは、改めてその強さを示すゲームとなった。
主役となったのはアウェイゲームで貴重な2点を奪ったFWヴィニシウス・ジュニオールだが、レアルが誇る魅惑の中盤トライアングルも効果的だった。
中盤の底で相手の攻撃の芽を摘む役割を担うカゼミロは、両チーム通じて最多となる8回のタックル成功数を記録。チャンピオンズリーグのような強豪との対戦でこそ、カゼミロの存在は活きてくる。

リヴァプール戦ではカゼミロも活躍 photo/Getty Images
ベテラン組が機能したレアルは強い
そして何と言ってもMFトニ・クロースだ。精密機械のごとくパスを散らすクロースはこのゲームでも安定感抜群で、両チーム最多となる75本のパスを記録。成功率はチームトップの90.5%だ。リヴァプール相手のアウェイゲームであっさり90%超えのパス成功率を記録してくるあたりは、さすがクロースと言うべきか。
アシストも1つあり、キーパス数(シュートに直結するパス)もチーム最多の4本を記録している。ヴィニシウスのような若手も奮闘しているが、やはりレアルを支えているのは経験豊富なベテランだ。
2ndレグも油断はできないが、カゼミロ、クロース、ルカ・モドリッチが機能した時のレアルなら短期決戦のチャンピオンズリーグを制することも十分に可能だ。この中盤トライアングルは今でも欧州屈指の完成度を誇る。
特にクロースはどこが相手でもゲームを作ることができ、前線へパスを散らしてくれる。