アグエロの退団後はジェズスがファーストチョイスとなる photo/Getty Images
成長を続けるジェズス
セルヒオ・アグエロが今季限りでクラブを去ることを発表したマンチェスター・シティ。2011年からの約10年間マンCに貢献し続けたストライカーの穴は非常に大きく、偽9番が機能しているとはいえ、来夏の移籍市場ではどうなるのか興味深い。
既存の戦力ではガブリエウ・ジェズスがファーストチョイスとなるだろう。下部組織からリアム・デラップのトップチーム入りが発表されているが、18歳のデラップに期待するのは荷が重く、本命はジェズスとなるはずだ。
ブラジル・パルメイラスから加入して5年目となる今季だが、ジェズスは非常に頼もしくなったと言える。加入当初と比べると体つきが大きくなっており、フィジカルの強さに定評にある屈強なプレミアの守備陣にも負けない強さを手に入れている。また、ゴール前でのエゴイスト性も高くなっており、ストライカーとしての成長が感じられる。
しかし、直近の大一番でチームは偽9番を採用しており、ジェズスはベンチに座ることが多い。ターンオーバーで試合に出た際も前線でボールは収まるが、そこからのラストパスやシュートのアイデアが乏しいように感じてしまう。実際に最後にゴールネットを揺らしたのは約1カ月前のレスター・シティ戦とだいぶ遡らなければならない。
もちろん、守備やパスコースを作り出す動きなど貢献が多いジェズスだが今後は一皮むけなければ厳しいだろう。やはりストライカーということもあり、目に見える結果が欲しい。アグエロが退団した来季からどのように指揮官であるジョゼップ・グアルディオラに起用されるのか、注目したい。