ローマの指揮官としてセリエAにモウリーニョが戻ってくる photo/Getty Images
もうユヴェントス一強状態ではない
リオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドがいたリーガ・エスパニョーラ、さらにチャンピオンズリーグとヨーロッパリーグの両方で結果を出すプレミアリーグ勢の活躍もあり、近年はややセリエAの人気が下火と思われてきた。
しかし、その印象は今季の戦いで一気に変わった。
監督人事も注目だ。優勝したインテルからアントニオ・コンテが抜けてしまったのは残念だが、後任となったシモーネ・インザーギもラツィオで結果を出してきた青年監督だ。リーグ連覇を狙うことも不可能ではない。
一方でライバルたちも動いている。王座陥落となったユヴェントスはマッシミリアーノ・アッレグリが復帰。これでバランスが整い、新シーズンは再び安定した戦いで優勝争いに絡んでくるだろう。

セリエAの戦いを知るサッリはラツィオへ photo/Getty Images
新シーズンのセリエAは混戦間違いなし
さらにリーグを盛り上げるのが、ローマの指揮官に就任したジョゼ・モウリーニョと、ラツィオの指揮官に就任したマウリツィオ・サッリだ。
2人ともセリエAの戦いに詳しく、モウリーニョはインテル時代に3冠も達成している。どちらも準強豪クラブの位置付けではあるものの、彼らの手腕があれば優勝争いに顔を出すことも不可能ではないか。油断できないチームに仕上がってくるのは間違いない。
もちろんミランも今季のペースを維持してほしいところで、アタランタやナポリも加えればセリエAの上位争いは近年稀に見ない盛り上がりを見せるに違いない。ユヴェントス一強状態から一転、プレミアにも負けぬ混戦となる可能性が高い。
新シーズンはプレミア、リーガ以上にセリエAへ注目していく。そんな楽しみ方もいいかもしれない。