今季リーグ・アンでの活躍が評価され、EURO2020を戦うベルギー代表にも選出されているドク photo/Getty Images
今季リーグ・アンを席巻した爆速ドリブラー
パリ・サンジェルマンでプレイするフランス代表FWキリアン・ムバッペ最大の特長といえば、やはりそのスピードだろう。一瞬の加速でアッという間にDFを置いてけぼりにしてしまうスプリントは、もはや“ロケット”と表現してしまってもいいかもしれない。
しかし、今季のリーグ・アンにはそんなムバッペも絶賛するほどの若きスピードスターがいた。その名はジェレミー・ドク。スタッド・レンヌに所属する19歳の選手だ。
2020-21シーズン開幕後の昨年10月に、ベルギー1部のアンデルレヒトからレンヌにやって来たドク。かねてよりスピードに優れたヤングスターと期待されていたものの、そのインパクトは周囲の予想以上だったに違いない。シーズン開幕後の加入にもかかわらず、この19歳は爆発的なスピードを活かした突破でリーグ・アンのDFたちを蹂躙。30試合の出場でドリブル突破数はリーグダントツの「110」を数え、成功率でも65.09%とハイレベルな数字をマークした。地上戦勝利数(223回)でもリーグ2位の数字を記録するなど、その圧倒的なスピードは欧州5大リーグでも十分に通用するということを証明してみせた(スタッツはデータサイト『SofaScore』より)。
「最近、ピッチの外から見ていて感銘を受けた選手はレンヌのドクだね。彼のスピードとクオリティは本当に素晴らしいよ。僕はスタンドからレンヌ戦を観戦していたんだけど、彼のスピードには感銘を受けたね。
ただ速いだけではない。爆発的なスピードの持ち主でありながら小回りも利くドクに、ムバッペも相当な衝撃を受けた様子だ。現在は今夏のリヴァプール行きも噂されているドク。ムバッペもビックリ仰天のスピードを持った男のさらなる飛躍には期待したい。