ウルブズにレンタル加入したトリンコン photo/Getty Images
また1人若い才能が加わった
クラブのサポーターだけでなく、ポルトガルサッカー界全体が注目しているに違いない。現在プレミアリーグにてポルトガル軍団となっているのがウォルバーハンプトンだ。
今夏もその動きは続いており、バルセロナからは22歳のFWフランシスコ・トリンコンがレンタルで加入。また1人ポルトガルの才能がチームに加わった。
またGKはポルトガル代表のルイ・パトリシオがローマに移籍したものの、その後釜としてオリンピアコスからこれまたポルトガル人GKジョゼ・サーを獲得。
チーム全体を見ると、ポルトガル代表としてEURO2020を戦ったメンバーも多く入っている。右サイドバックのネウソン・セメド、中盤ではベテランのジョアン・モウチーニョ、ルベン・ネベス、ブルーノ・ジョルダン、前線ではペドロ・ネト、ダニエル・ポデンセ、ファビオ・シウバ、そしてレンタルで加わったトリンコンがいる。

ウルブズでの成長に期待かかるネト photo/Getty Images
A代表へ繋げたい
このうちトリンコンは1つ年下のネトと古くからの付き合いがあり、2人ともポルトガルのヴィアナ・ド・カステロ出身でブラガのユースに所属していた。英『sky Sport』によると、2人を指導したホセ・カルバーリョ・アラウホはその才能を高く評価している。
「2人とも素晴らしい選手で、そこは疑いの余地が無い。ネトは攻守の切り替えに優れ、ダイレクトなプレイヤーだ。一方でトリンコンはボールを持ちたがるプレイヤーだね。彼はそこまで速くないが、彼の方がより魔法をかけられると思う」
またウォルバーハンプトンは今夏にトッテナムへ向かったヌーノ・エスピリト・サントに代わり、ポルトガル人指揮官ブルーノ・ラージを招聘している。過去にベンフィカのユースやトップチームで指揮を執っており、若手育成面でもトリンコンやネト、さらには19歳のファビオ・シウバらを成長させてくれるのではないかと期待されている。
まるでウォルバーハンプトンがポルトガルの若手育成機関のようにもなっているが、彼らには確かなポテンシャルがある。プレミアでのブレイクからA代表へ繋げたいところで、ポルトガルからもウォルバーハンプトンには熱い視線が注がれていることだろう。