なでしこに“10年前”の強さはもうない 他国のレベルアップに置いていかれた現実

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イギリス代表に敗れたなでしこジャパン photo/Getty Images

世界との距離は想像より遠いか

自国開催の五輪で夢の金メダルへ。なでしこジャパンにはそんな期待もかかっていたが、早くも追い詰められてしまった。

グループステージ第1戦ではカナダ代表と何とか1-1で引き分け、第2戦ではイギリス代表に0-1で敗れてしまった。2試合を消化して未勝利は厳しく、早くも絶望感が広がっている。

なでしこジャパンといえば2011年のワールドカップを制するなど、女子サッカー界の中でもトップレベルの力を持っていると考えられていた。当時のイメージを引きずっていた人もいたはずだが、その評価も今回の五輪で大きく変わってしまったのではないか。

当時から澤穂希宮間あや、岩清水梓、阪口夢穂らほとんどのメンバーが代表を離れていることもそうだが、この10年ほどで海外のレベルが一段上がったように見える。元より日本の選手はフィジカル面で苦戦する傾向にあったが、今は他国の女子サッカーもフィジカルだけに頼ったものではなくなっている。足下の技術も確実にレベルアップしており、細かく繋ぐパスサッカーはなでしこジャパンだけの武器というわけではなくなった。他国はフィジカルも技術も日本を上回っている。

今回の東京五輪で見えたのは希望ではなく、課題だ。もう一度ワールドカップの頂点を目指すには、育成年代から大きく変えていくしかないだろう。10年前は世界がなでしこを追いかけていたかもしれないが、すっかり逆転してしまった印象だ。

なでしこジャパンも大幅に技術が落ちたわけではないが、得点を奪うための明確なアイディアが不足している。セーフティなパスは回るものの、対戦相手は日本にボールを支配されることを恐れていないのかもしれない。

10年前に比べるとチームのスタイルが明確になっていないのは明らかだが、これから世界との距離をどう詰めていくのか。世界はレベルアップしており、日本も何かを変えていかなければ国際トーナメントで頂点を目指すのは難しいか。

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