リーグ戦で安定して勝ち点稼ぐチェルシー photo/Getty Images
堅守が大きな武器に
昨季フランク・ランパードの下でスタートしたチェルシーには攻撃的なチームとのイメージがあったが、トーマス・トゥヘルが就任してからは大きく変わった。
攻撃的なマインドが消えたわけではないが、守備が異様に堅くなったのだ。
身体能力の高いDFアントニオ・リュディガー、経験豊富なチアゴ・シウバとセサル・アスピリクエタ、デンマーク代表の一員としてEURO2020を戦ったアンドレアス・クリステンセンらセンターバック陣も高い評価を得ている。
今季も開幕からクリスタル・パレス、アーセナルをシャットアウトし、第3節のリヴァプール戦も退場者を出しながら1-1のドローに持ち込んだ。今のチェルシーには相手の猛攻を耐え切る力がある。
そして前線にはインテルからFWロメル・ルカクが復帰しており、英『90min』は以前のチェルシーに似てきていないかと分析している。
以前のチェルシーとは、ディディエ・ドログバを頂点に置いていた時代のことだ。特にジョゼ・モウリーニョが指揮していた2004-05、2005-06シーズンの安定感はプレミアリーグの歴史に残るレベルで、2004-05シーズンにはプレミア最少記録となる15失点でのリーグ制覇を果たしている。
当時はジョン・テリー、リカルド・カルバーリョが最終ラインを統率し、GKにはペトル・チェフ、中盤にも守備力の高いクロード・マケレレがいた。
今の戦力と比較するのは難しいが、現守護神のエドゥアール・メンディもレベルが高く、中盤にはマケレレと何度も比較されてきたエンゴロ・カンテがいる。
そして前線にはドログバに負けず劣らずのパワーを持つルカクだ。強引にボールを収めることができ、1人でカウンターを仕掛けることだって出来る。相手センターバックにとっては恐怖の大型ストライカーだ。
今のチームは2004-05シーズンに匹敵するポテンシャルを秘めているのか。まだ始まったばかりだが、現在のチェルシーにかかる期待は大きい。