“個の集合体”PSGはチームになれるのか タレント依存でCL...の画像はこちら >>

CL優勝候補のPSG photo/Getty Images

期限はCL決勝トーナメント始まるまで

豪華すぎるがゆえのプレッシャーがあるだろう。今季最も胃が痛い指揮官はパリ・サンジェルマンを指揮するマウリシオ・ポチェッティーノで間違いない。



リオネル・メッシ、セルヒオ・ラモス、ジャンルイジ・ドンナルンマらが加わり、国内リーグ制覇はもちろん、どこかチャンピオンズリーグ制覇も当たり前といった期待感まである。パリのサポーターがそれを求めているのは間違いないだろう。

メッシもすでにデビューは済ませており、いよいよ役者は揃った。圧倒的な破壊力をもって国内リーグを支配することが第一ミッションだ。そして本命はチャンピオンズリーグ制覇となる。

ただ、ポチェッティーノにとってこれは簡単な仕事ではない。国内リーグで白星を重ねていくのはもちろんだが、それと並行してメッシ、ネイマール、アンヘル・ディ・マリアらスター選手を組織として機能するよう調整していく必要がある。

今のパリはまだ個の集合体といった具合で、チームとしては完成していない。ムバッペ、メッシ、ネイマールらの個性を活かしつつ、それを組織に落とし込んでいかなくてはならない。

期限はチャンピオンズリーグ決勝トーナメントが始まるまでだ。グループステージ突破までは、メッシら個の力に頼り切る形でも大丈夫かもしれない。しかし、決勝トーナメントを勝ち上がるには組織力が不可欠。
それまでにポチェッティーノは形を見つけなくてはならない。

まだ先は長いだろう。中盤にはMFジョルジニオ・ワイナルドゥムも加わっており、メッシらとどう絡ませていくか考えていかなければならない。

また守備陣の負担も気になるところで、リーグ戦ではストラスブール戦(4-2)、ブレスト戦(4-2)と、複数失点したゲームもある。まだ守備は磐石とは言い難い。

スターをかき集めたところまでは良いが、それをまとめられるのか。今季のチャンピオンズリーグ制覇へポチェッティーノに与えられた時間はそこまで長くはない。

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