レイソルの前線でキーマンとなっていた瀬川(写真はサガン鳥栖戦) photo/Getty Images
G大阪戦で瀬川が負傷交代
シーズン後半戦、明治安田生命J1リーグで勢いを取り戻してきたかのように思われた柏レイソル。東京五輪開催による中断期間が明けてからは、第29節までの7試合で4勝1分2敗とまずまずの成績を収めていたと言っていい。
とはいえ、J1はそうトントン拍子にことが運ぶほど甘いリーグではない。最悪の状態こそ抜け出したものの、前節・サンフレッチェ広島戦に続いて26日に行われた第30節でガンバ大阪戦にも敗れた(●1-2)柏は14位に後退することとなっている。一時は残留の安全圏に入ったかのようにも思われたが、降格圏との勝ち点差は「7」。まだまだ予断を許さない状況だ。
そんな柏に追い討ちをかけるように、ネガティブなアクシデントがG大阪戦で起きてしまった。そのアクシデントとは、FW瀬川祐輔の負傷交代だ。今季は柏の前線において、労を惜しまぬハードワークと積極果敢にゴールを狙う姿勢を武器に重要な役割を担っていた瀬川。この試合でも幾度となく左サイドのハーフスペースへと走り込んでチャンスメイクを行っており、間違いなく柏の前線では最重要とも言える存在だった。
しかし64分、柏がコーナーキックを獲得したところで、瀬川は左太腿内側の付け根あたりを押さえながらピッチ上に座り込んでしまう。そのままプレイ続行は不可と判断され、無念の途中交代。
柏の上位浮上に向けたキーマンとなっていたものの、思わぬトラブルで離脱の可能性が出てきた瀬川。重症でないことを祈るばかりだが、もし彼を欠くこととなれば太陽王はその苦境をどのように乗り越えていくのか。代役候補としては武藤雄樹や神谷優太といった頼れる選手もいるが、その運命やいかに。