得点を喜ぶイニエスタ、大迫、酒井 photo/Getty Images
来年にかける期待
大型補強により史上最強のヴィッセル神戸となったのか。2日の浦和レッズ戦は神戸サポーターが待ち望んでいたゲームだったことだろう。
ホームに浦和を迎えた神戸は、アンドレス・イニエスタが2点、大迫勇也と武藤嘉紀、そしてボージャン・クルキッチの新戦力3名が1点ずつ挙げて5-1の大勝を収めた。
得点を奪って欲しい選手全員がネットを揺らしたようなゲームで、これこそ豪華攻撃陣を抱える神戸に期待されていることだ。
ブラジル『Globo Esporte』も新戦力のボージャン、大迫、武藤の前線3人をBOMと表現しており、Jリーグを代表する攻撃ユニットへ成長することを望んでいる。
このBOMを背後からイニエスタがコントロールする攻撃が完成すれば、Jリーグトップクラスの攻撃力となるのは間違いない。
現時点で神戸は勝ち点57を稼いで3位。残念ながら川崎フロンターレが勝ち点を81も稼いで首位を走っているため、今季の優勝は望めない。ただ、今季は神戸にとってポジティブなシーズンだった。
神戸がJ1の舞台で55点以上の勝ち点を稼ぐのは初めてのことで、2016年の記録を塗り替えることになった。J1での最高成績も当時の7位となっており、今季はそれも更新できる可能性が高い。
昨年は14位、2019年は8位、2018年は10位、2017年は9位と、近年は中位を彷徨うシーズンが続いていた。なかなか上位争いに絡めなかったが、今のチームは一味違う。
イニエスタらを軸に来年こそは優勝を狙いたいところだが、BOMは今後も暴れてくれるだろうか。