チームをけん引するタウンゼント photo/Getty Images
どこまで調子をキープできるか
監督にラファエル・ベニテスが就任し、新体制となったエヴァートン。ハメス・ロドリゲスやアランを獲得した昨季の補強と比べ、静かな夏となったが、7試合消化時点で5位と好調をキープしている。
そんなベテニス・エヴァートンの攻撃をけん引しているのは今夏の移籍市場で獲得したFWアンドロス・タウンゼントだ。
30歳となったベテランウインガーは今夏クリスタル・パレスを契約満了で退団しており、フリーでの獲得となった。長くプレミアで活躍した選手をタダで獲得できるだけでお得だが、ここまでのタウンゼントはリーグ戦で3ゴール2アシストを記録しており、カラバオカップも含めれば9試合で8得点に関与している。これはチームトップの数字であり、新加入とは思えない得点ペースだ。
このように素晴らしい補強となったタウンゼントだが、直近のマンチェスター・ユナイテッド戦では同点弾を決め、チームに貴重な勝ち点1をもたらした。この試合ではゴールだけでなく自身の武器であるテクニカルなドリブルでの突破を見せると正確な左足から好機を演出。退団したハメスのようなチャンスメイカーの役割もこなしており、更に守備では献身的な姿勢を見せるなど、右サイドで存在感を放っている。
毎年序盤は好調をキープし、上位を脅かすエヴァートン。中盤には元気がなくなってしまうのが問題だが、今季はタウンゼントやデマレイ・グレイといった新加入組の活躍で終盤まで調子を維持できるか。