今後のビッグクラブ行きに注目が集まるアーロンソン photo/Getty Images
ミラン&リヴァプールが熱視線
FWアーリング・ハーランド(現ドルトムント)や今夏レスター・シティへと移籍したFWパトソン・ダカをはじめ、近年有望な若手プレイヤーを欧州4大リーグのクラブへ多数輩出しているザルツブルク。そんな同クラブから、またもトップレベルのリーグへと羽ばたいていくヤングプレイヤーが出現するのだろうか。
その逸材とは、今年1月にMLSのフィラデルフィア・ユニオンから加入したアメリカ代表MFブレンデン・アーロンソン(20)だ。移籍初年度となった昨季は加入直後から左サイドの定位置を獲得し、ハーフシーズンでいきなり公式戦25試合に出場した同選手。そのなかでは7ゴール5アシストを記録しており、しっかりと欧州のサッカーには順応してみせている。
そして、その勢いは今なお継続中。今季は開幕から本職である中央の攻撃的MFを任されているアーロンソンは、広い視野と精度の高いフィニッシュワークを武器に公式戦14試合で3ゴール3アシストを記録している。数字だけ見ればそこまでインパクトは大きくないかもしれないが、機を見た前線への飛び出しや常に気の利いたポジショニングでチームの攻撃を円滑に進める彼の貢献がザルツブルクにもたらしているものは大きい。そのプレイスタイルから、現地では彼のことを「アメリカのカイ・ハフェルツ」と称するメディアも少なくない。
そんなアーロンソンには、現在ACミランやリヴァプールが来冬もしくは来夏の獲得に向けて動き出していると伊『calciomercato』が伝えている。はたして、優秀な若手の宝庫であるザルツブルク所属のアメリカ代表MFは、そう遠くないうちにビッグクラブ行きを果たすこととなるのだろうか。もしかすると、数年後には欧州トップレベルの試合で自慢のサッカーIQの高さを存分に披露する彼の姿が見られるかもしれない。