約4週間の離脱が見込まれるヴェッラッティ photo/Getty Images
中盤の要が不在の1カ月をどう乗り切る
パリ・サンジェルマンに緊急事態だ。今季はここまでリーグ・アンでもチャンピオンズリーグ・グループAでも首位をキープしている同クラブだが、ここからの1カ月は試練が待ち受けているかもしれない。
そう考えられる最大の理由が、中盤を司るイタリア代表MFマルコ・ヴェッラッティの離脱だ。同選手は現地時間24日に行われたリーグ・アン第11節マルセイユ戦(△0-0)にて、前半終了間際に負傷交代。仏『Foot Mercato』によると、怪我の具合はそれなりに重かったようで、彼は左でん部の筋肉を損傷しており、約4週間程度の離脱が見込まれているという。
そのサッカーIQの高さを存分に駆使しながら、PSGの中盤でビルドアップや攻撃の形をデザインしていたヴェッラッティ。今季の同クラブでは豪華な前線や実力派の新加入選手ばかりに注目が集まっているものの、万全の状態であれば“チームの心臓”と言えるのは間違いなく彼だった。それだけに、この離脱は痛すぎる。
加えて、ここからの1カ月におけるPSGは、そのスケジュールもハードだ。彼らは現地時間29日に昨季リーグ王者のリールを相手にリーグ戦をこなし、その4日後にはCL・グループステージ第4節でドイツの難敵・RBライプツィヒと対戦する。そして来月下旬の24日には、続くグループステージ第5節でマンチェスター・シティも相手にしなければならない。
「PSGで一緒にプレイしていて、その実力に驚かされたのはムバッペとヴェッラッティの2人だよ。ムバッペは若く、スピードがあって、とても素晴らしい選手だ。ヴェッラッティのことは前から優秀だと知っていたけれど、一緒にプレイしたことで本当にすごい選手だと実感できたね。
ネイマールもこのように絶賛する実力者のヴェッラッティ。はたして、PSGは今後の1カ月を彼抜きでどのように乗り越えていくのだろうか。超絶テクニシャン不在の間は、フランスの強豪にとって非常に難しい期間となりそうだ。