当時のクラシコは世界中が大興奮 photo/Getty Images
もうあのような黄金期作るチームは2度と出てこないかもしれない
21世紀に入ってからサッカー界で1番勝っている選手は誰なのか。
21世紀に入ってからも素晴らしいチームがいくつも誕生しているが、やはり特別なのはスペインだろう。
『Transfermarkt』が紹介する「21世紀に入ってからの選手別勝利数ランキング」を見てみると、やはりスペインでプレイしていた選手が数多く入っている。
10位:ペペ・レイナ(450勝)
9位:セルヒオ・ブスケッツ(453勝)
8位:シャビ・エルナンデス(454勝)
7位:セルヒオ・ラモス(455勝)
5位:イケル・カシージャス(457勝)
5位:アンドレス・イニエスタ(457勝)
4位:ダニエウ・アウベス(479勝)
3位:カリム・ベンゼマ(480勝)
2位:リオネル・メッシ(545勝)
1位:クリスティアーノ・ロナウド(596勝)
まずTOP10を見てみると、全員バルセロナかレアル・マドリードでプレイしていた選手となっている。ロナウドは若い頃のマンチェスター・ユナイテッドでも勝利の味を噛み締めており、まさに勝ちまくってきたサッカー人生だ。

モウリーニョが指揮したチェルシーも歴史に残る photo/Getty Images
2000年代のチェルシーも特別だった
またTOP20を見ると、20位にダビド・シルバ(410勝)、18位にセスク・ファブレガス(419勝)、17位にシャビ・アロンソ(421勝)、15位にジェラール・ピケ(426勝)と、ここにもスペインの選手が入っている。
他には19位ペトル・チェフ(411勝)、15位ジョン・テリー(428勝)、14位フランク・ランパード(434勝)と、チェルシー組が3人入っている。チェルシーもジョゼ・モウリーニョやカルロ・アンチェロッティが指揮した頃は白星をかなり積み重ねており、イングランドでは特別なクラブとなっていた。
13位にはトーマス・ミュラー(439勝)、11位にはマヌエル・ノイアー(446勝)が入っており、こちらはドイツ代表&バイエルン組だ。ドイツもスペイン代表を追うように強くなり、2014年のワールドカップを制覇。バイエルンの方も2010年代に2度3冠を達成するなど、2010年代は大きな成功を収めた。
そして12位にはイタリアから1人だけ名GKジャンルイジ・ブッフォンが入っている(445勝)。ユヴェントスもチャンピオンズリーグは獲得できなかったが、2010年代はセリエAを支配していた。
ロナウドはあと4勝で600勝に達することになり、今季中の達成は確実。しかもまだ野心に溢れているため、700勝を目指すことも不可能ではないだろう。
後輩選手たちが今後ロナウドやメッシの数字を超えるにはバルセロナやレアルといった黄金チームで長くプレイする必要があるが、そうしたチームが出てくるだろうか。こう見ると2000年代後半あたりからのスペインサッカー界は特別で、どこかで黄金期を作るクラブが出てこない限り抜くのは難しそうだ。