マリノスでは継続した出場機会を得られなかった宮市 photo/Getty Images
前田が移籍すれば次は彼の番だ
Jリーグで足の速い選手といえば、横浜F・マリノスの前田大然の名前が挙がる。そのスピードを生かしたボックス内でのこぼれ球に詰めるスピードはピカイチであり、相手守備陣からすれば厄介な存在であることは間違いない。
そんな韋駄天・前田のライバルとしてマリノスに加入したのが、FW宮市亮だ。
高校卒業後、イングランドの名門アーセナルに加入した経歴を持つ宮市。英国での労働ビザの関係からすぐにはプレイできず、オランダのフェイエノールトを経由して再びイングランドに戻っている。その後、ローン先のボルトンでは左サイドで出場機会を得ており、チェルシー相手に見せたスピードを生かしたドリブル突破が記憶に残っているサッカーファンも多いのではないだろうか。しかし、そこからは怪我の連続で満足にプレイすることができずに退団。ドイツのザンクトパウリを経て今年の7月にマリノス入りしている。
当時の期待感は大きかった。怪我が目立つ選手ではあったが、ドイツ2部でプレイしていた経歴を持つ選手であり、前田のライバルになるかと思われた。だが、結局リーグ戦での先発は1試合もなく、第29節名古屋グランパス戦の35分と第33節セレッソ大阪戦の6分の計41分のみだ。
チームに貢献できたとはいえない初年度を過ごした宮市だが、来季はよりチャンスをもらえることが増えるか。左サイドのライバルである前田はアンジェ・ポステコグルーの待つセルティック移籍が盛んに報じられている。
快速FWとして騒がれてから時間も経過し、29歳となった宮市。怪我の状態は気になるが、まだまだ衰えるには早く、来季こそは宮市のスピードが光るシーズンとなるのだろうか。