コロンビア代表を引っ張ってきたハメス photo/Getty Images
2014年のW杯から7年でキャリア激変
コロンビアの新たな英雄となった男のキャリアはこれで良かったのだろうか。
今夏に欧州を離れ、カタールでの新生活を始めたのがコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスだ。
ハメスはアル・ラーヤンと契約を結んだのだが、チームはここまでリーグ戦10試合を消化して2勝3分5敗。ハメス自身もまだ4試合しか出場がなく、順位は現在9位だ。
カタール・スーパーリーグは12チームで構成されており、最下位は2部へ降格。11位のチームは、2部2位のチームとの入れ替えプレイオフを戦うことになる。ハメスの所属するアル・ラーヤンは9位だが、11位のアル・スィーリーヤとは4ポイントしか離れていない。油断できない状況なのだ。
アル・ラーヤンは昨季3位と好成績を残したチームで、今夏にはハメスに加えて32歳の元フランス代表MFスティーブン・エンゾンジまで加えている。
さらには今もアルジェリア代表に選ばれているFWヤシン・ブラヒミが所属するなど実力あるスターが揃っているのだが、昨季よりも成績は大幅に落ちている。
独『Sport1』は、もうハメスには過去の名声や強みが残っていないと批判する。2014ワールドカップ・ブラジル大会で大会得点王に輝いたインパクトは強烈だったが、7年でキャリアは大きく変わってしまった。実質的にはあのワールドカップがキャリアのピークだったと言える。
最近は髪の毛を派手に染めたことでも話題になっていたが、関心事はサッカー以外の方に向いているのかもしれない。11月にはコロンビア代表の一員として2022ワールドカップ南米予選にも2試合出場しているが、もうハメス中心のチームを作るのは難しいかもしれない。ハメスが引っ張ってきたコロンビアの一時代は終焉が近づいている。