来季からウルブズでプレイする川辺 photo/Getty Images
デビューが楽しみだ
プレミアリーグに所属するウォルバーハンプトン・ワンダラーズFCが日本代表MF川辺駿の獲得を発表した。契約は3年半となっており、今季はシーズン終了後まで前所属のグラスホッパーにローン移籍する形となるようだ。
川辺は今夏の移籍市場でサンフレッチェ広島からスイスリーグへ渡った選手であり、半年でプレミア行きを決めている。ウルブズのテクニカルディレクターであるスコット・セラーズ氏はクラブの公式サイトにて「彼は攻撃的なMFで、非常にエネルギッシュで、クオリティの高い選手だ。今季はグラスホッパーで輝いており、クラブが好調なのは彼のおかげだ」と川辺の能力を高く評価している。
川辺が加わったウルブズは長年下のカテゴリーで戦っていたクラブであり、2016年の買収をきっかけに力を付けた。18-19シーズンにプレミアに復帰すると、昇格組ながら7位でのフィニッシュに成功する。昨季はディオゴ・ジョタの移籍、ラウール・ヒメネスの離脱と2大エースの不在が響き、13位と苦しめられたが、今季は監督がブルーノ・ラージとなったことで息を吹き返し、19試合消化時点で8位に付けている。19-20シーズンにはELに出場しており、今季の成績次第では川辺も欧州のコンペティションに参加できる。
基本的には[3-4-3]で試合に臨むことが多く、対強豪にはカウンターで、ボールを持てる試合では自分たちが主導権を握る2つの戦い方ができる器用なチームだ。
川辺が出場機会を得られるとすれば、ボランチとなるだろう。現時点ではジョアン・モウティーニョとルベン・ネベス、レアンデル・デンドンケルの3人でローテーションしており、彼らからポジションを奪う必要がある。しかし、前述したネベスは24歳と若く、マンチェスター・ユナイテッドのようなビッグクラブから狙われており、移籍の可能性を考えれば、早い段階で出場機会を得られるだろう。
首位マンチェスター・シティの13失点に続く14失点と守備力に定評のあるウルブズ。