ドルトムント時代のデンベレ photo/Getty Images
怪我さえなければトップクラスの才能
バルセロナFWウスマン・デンベレはまだ24歳と若い選手なのだが、怪我の影響もあってキャリアは早くも下り坂だ。
振り返れば、ピークは2016-17シーズンのドルトムント時代なのだろう。
ブンデスリーガとリーガ・エスパニョーラでは環境が違うものの、当時のデンベレはキャリアハイとなる108回ものドリブル成功数を記録。これは2016-17シーズンのブンデスリーガでは最多の数字だった。バルセロナがこの活躍からデンベレに目をつけたのは自然な流れだ(数字は『WhoScored』より)。
このシーズンのデンベレはリーグ戦で6得点12アシストを記録したが、このアシスト数はキャリアハイ。得点数のキャリアハイはフランスのレンヌでプレイしていた2015-16シーズンの12得点となっており、やはりレンヌ時代とドルトムント時代のデンベレは特別なプレイヤーだった。
10代時点での才能なら、同じフランス代表FWキリアン・ムバッペにも負けないものがあったはず。そう感じさせるほどデンベレのポテンシャルは特大だった。
レンヌ、ドルトムントでの計2シーズンの輝きのみで終わってしまうのか。10代の頃がピークとは寂しすぎるだけに、何とか来季以降の活躍を望みたい。そのためにも怪我なく1シーズン戦い抜くことが重要だが、再びデンベレが真の輝きを放つ日はくるか。