イングランド代表で活躍したハーグリーブス photo/Getty Images
もっと評価されるべき才能
イングランド代表はEURO2004、2006年のワールドカップ・ドイツ大会で優勝も狙えると言われ、当時の黄金世代は今も伝説の世代として語り継がれている。
各ポジションにワールドクラスの選手が揃っていたが、特に豪華だったのは中盤だろうか。
そんな特別な世代において、もっと評価されるべき選手がいる。日韓大会から出場していたジェラードと同い年のオーウェン・ハーグリーブスだ。
ハーグリーブスは2001年にはバイエルンで主力となっていた超万能のユーティリティプレイヤーであり、サッカーセンスはその後所属したマンチェスター・ユナイテッドでも高く評価されていた。英『Planet Football』は怪我さえなければもっと高い評価を得たはずとハーグリーブスの才能を絶賛する。
中盤の底で攻守のバランスを取るのが上手く、サイドバックやサイドハーフも担当する万能性を持ち合わせていた。マンUではクリスティアーノ・ロナウドの代わりにフリーキックを蹴ることもあり、キック精度も高い。ベッカムやランパード、ジェラードたちに比べてネームバリューは劣るかもしれないが、ハーグリーブスも天才肌の選手で間違いない。
ジェラードやランパードが出てきたEURO2004では出番を譲ることもあったが、2006年のワールドカップ・ドイツ大会ではスタメンに復帰。当時は同じマンUでプレイしたマイケル・キャリックも代表に入っており、これほど優秀な中盤が揃うのも珍しい。
ハーグリーブスの存在も黄金世代と言われる理由の1つであり、早くからバイエルンで絶賛されていたその才能はもっと評価されるべきものだろう。怪我さえなければと悔やまずにはいられない選手だ。