清水で長年プレイした伊東 photo/Getty Images
若手選手たちの手本となる大ベテラン
今季横浜FCから鈴鹿ポイントゲッターズへの移籍を決めた三浦知良。昨季はJ1を戦った54歳がJFLへの挑戦を決断した。
そんな三浦と同様に1993年のJリーグ開幕から現在までキャリアを続け、今季は30年目のシーズンを戦うプレイヤーが伊東輝悦だ。1993年に東海大学第一高校から清水エスパルスへ加入。翌年にJデビューを果たし95年にボランチへ転向すると、44試合で4ゴールを決めて主力として活躍した。
さらに1996年のアトランタオリンピックでは、初戦のブラジル戦で1ゴールを決め勝利に貢献。“マイアミの奇跡”の立役者となったMFは、2010年まで清水一筋を貫き、483試合30ゴールを記録した。その後はヴァンフォーレ甲府で中盤を支えJ1昇格にも貢献すると、AC長野パルセイロやブラウブリッツ秋田でもプレイ。2017年に加入したアスルクラロ沼津で、今季も契約を更新して6シーズン目を迎える。
今年で48歳となった伊東は、多くの選手たちの手本となっている。すでにマイアミの奇跡を知らない世代の若手も多くプロになっており、沼津の若手たちはチーム最年長の大ベテランにサッカー選手としての姿勢を学ぶことができる。沼津公式で伊東は「サッカーが出来る喜びを感じながら、開幕に向けて、いい準備をしたいと思います」とコメント。昨季は出場こそなかったものの、地元の静岡でさらなる活躍に期待したい。