ホッフェンハイム戦でさっそく新天地での初ゴールを決めたウィンド photo/Getty Images
新たなエース候補も優秀なゴールハンター
今冬の移籍市場にて、それまで絶対的エースとして活躍していたFWボウト・ベグホルストをバーンリーへの移籍で失ったヴォルフスブルク。今季前半戦はこの長身FWへクロスを放り込む戦術が同クラブの攻撃におけるキモとなっていただけに、彼の流出はヴォルフスブルクにとって間違いなく大きな痛手となる。
しかし、そんなベグホルストの代役として今冬ヴォルフスブルクに加入ストライカーは、これから見事にエース流出の穴を埋めてみせるのか。2021-22シーズン後半戦、苦しむチームを救う活躍に期待したいのはデンマーク代表FWヨナス・ウィンド(23)だ。
今季前半戦はコペンハーゲンで公式戦27試合に出場し、11ゴール6アシストを記録していたウィンド。190cmの長身を武器に、ボックス内でのエアバトルは得意としている。21-22シーズンのデンマーク・スーペルリーガにおける空中戦勝利数(70回)は、コペンハーゲンを去った今の時点でもリーグ2位の成績だ。ベグホルストの代わりに味方が供給するクロスのターゲットとなれるだけのポテンシャルは備えており、今後の活躍には期待がかかる。
そして、現地時間19日に行われたブンデスリーガ第23節のホッフェンハイム戦ではさっそく新天地での初ゴールもマーク。空中戦に競り勝っての得点でこそなかったが、やや遠目の位置から流し込んだミドルシュートは非常に美しいものだった。エアバトルだけでなく、右足でのシュート精度も高いウィンド。多くのゴールパターンを持っている点は間違いなくポジティブだ。
今冬ベグホルストを失ったヴォルフスブルクだが、新たなエース候補も楽しみな逸材であることは間違いない。