素晴らしいパフォーマンスで中盤を支えた橘田健人 photo/Getty images
正確なパスとポジショニングで攻撃を支配する
富士フイルム・スーパーカップの浦和レッズ戦に続いて今季早くも2敗目を喫することになってしまった川崎フロンターレ。昨季は田中碧や三笘薫といった主力が一気に抜けることになっても大崩れはしなかったが、今季は彼らに加え旗手怜央まで抜けてしまい、その穴が大きすぎたのか。
2-4と敗戦となった横浜F・マリノス戦では先制するも、後半相手の怒涛の攻撃に押され、一気に3点を失っている。ボールを持ってゲームを支配することが難しく、縦への意識の強いマリノスを抑えられなかった。
それでも、存在感を発揮したのは開幕戦で不在だった橘田健人だ。大島僚太に代わって中盤のアンカーのポジションをとると、ショートパスとミドルパスを使い分け、攻撃を押し上げていた。そのパスもミスが少なく、常に落ち着いており、フルタイム出場した選手の中でも最も高い86%を記録している。守備でも輝いており、インターセプト数は4回、走行距離はチーム内で最も多い12.5kmとなっている。それでも、4失点と結果はついてきておらず、橘田以外にもっと守備での貢献度を求める必要があるかもしれない。
橘田の任されたアンカーはパスで攻撃を組み立てることと守備での貢献が求められるポジションだが、先制点をアシストしたのはアンカーの橘田だった。相手のDFの前にぽっかり空いたスペースを見つけると、そこでボールを受け中央にクロスを供給。最後はそれを家長昭博が決めている。アンカーで配球を行っているときもそうだが、スペースを見つける能力に長けており、ボールを受けるポジショニングが完璧だった。
4失点での大敗と苦しい結果となるも、アンカーで輝いた橘田。