シャルケで評価を高める板倉滉 photo/Getty images
ペップとは一度も話したことがないという
元日本代表の内田篤人氏がプレイしていたことでも知られるドイツのシャルケ04。現シント・トロイデンの香川真司が所属していたボルシア・ドルトムントとはライバル関係にあり、対戦する試合はルールダービーと呼ばれ盛り上がりを見せた。
しかし、常に上位でフィニッシュするドルトムントとは違い、シャルケのここ数年は苦しくついに昨季2部へ降格してしまった。ドイツの名門である彼らだが、2部で戦うのは90-91年シーズン以来となる。
そんなシャルケは降格するタイミングでスアト・セルダルをはじめ主力を大量に放出。新しい選手も複数獲得し、血の入れ替えを行った。日本代表の板倉滉もこのタイミングでやってきた。
ここまでの板倉のパフォーマンスは称賛されるレベルにある。ローンでやってきてすぐに監督からの信頼をつかみ、3バックの中央でポジションを確保している。彼のビルドアップでの貢献度、守備強度の高さはドイツでも通用しており、ここまでのパス成功率は85%と高い数字を誇っている。2得点と守備者ながら決定力の高さを見せており、今後も主力としてチームに貢献できるだろう。
「ここは気分がよく、長期的にシャルケでプレイしたい」
独『Bild』にて板倉が今後の展望について語っている。与えられている継続した出場機会もそうだが、本人が「気分がいい」と語るように取り巻く環境も自身にあっているのだろう。ここまでのパフォーマンスがそれを証明している。
現在は勝ち点40ポイントで5位のシャルケだが、1部昇格の可能性は十分にある。1位のブレーメンとは勝ち点差が2ポイントと、上位が詰まっており、次の試合で首位に立つ可能性はある。インタビューで「すべてのサッカー選手はトップリーグでプレイしたいと思っています」と語るように1部でのプレイを望んでおり、それがシャルケであればベストなのだろう。
シティの指揮官であるジョゼップ・グアルディオラとは話したことがないという板倉。現状ではシティのトップチームに戻るのは難しく、シャルケで長くプレイするのが彼のためにもなるといえる(データは『SofaScore』より)。