アトレティコが1億2600万ユーロ投じたフェリックス photo/Getty Images
マンU戦では華麗に得点を記録
2019年の夏にベンフィカから1億2600万ユーロもの移籍金で加わってから2年半。アトレティコ・マドリードFWジョアン・フェリックスには厳しい視線が向けられてきた。
移籍金が高額すぎたこともあるが、なかなかアトレティコでは本領を発揮できなかったのだ。一昨季、昨季はリーガ・エスパニョーラで得点数が二桁に届かず、どこか数字以上に満足できないところがあった。
指揮官ディエゴ・シメオネのスタイルに合っていないのではとも指摘されてきたが、23日に行われたマンチェスター・ユナイテッドとのチャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦1stレグでは1ゴールを含む華麗なパフォーマンスを披露。
スペイン『MARCA』も、このパフォーマンスを出せればクリスティアーノ・ロナウド&リオネル・メッシ時代を継いでいく世界最高の選手候補になれるとまで称賛している。
まだまだプレイに波はあるが、元より持っている技術は高い。マンUの守備も最高のレベルだったわけではないが、相手のプレスを剥がすだけの技術は備えている。
今季は35歳のFWルイス・スアレスが21得点決めた昨季ほどの存在感を発揮できていない。昨季はリーグ制覇の原動力となってくれたが、今季はここまでリーグ戦9得点に留まっている。年齢的にも大ベテランで、ピークは過ぎたと考えることもできる。
復帰してきたアントワーヌ・グリーズマンもここまではリーグ戦で3得点のみで、アトレティコのサポーターが知っている以前のグリーズマンとは異なる。
チームが苦戦している今こそ、22歳のフェリックスが次期エース候補として攻撃の中心になってくれれば面白い。今季のうちに覚醒は叶うのか。