特別だった10年前のメッシ photo/Getty Images
2012年に見せた特別な輝き
今からちょうど10年前、長くサッカーを見てきたファンも唖然とするゲームがあった。2012年の3月7日、チャンピオンズリーグ決勝トーナメント1回戦2ndレグのバルセロナVSレヴァークーゼンの一戦だ。
主役はバルセロナのエースだったリオネル・メッシ。これは有名なゲームだが、メッシはこのレヴァークーゼン戦で5ゴールを記録している。1stレグでも1ゴール決めていたため、ベスト16のこの2試合だけで6ゴールを奪ったことになる。あれからちょうど10年の時が経ったのだ。
2012年といえば、メッシが1年で91ゴール決めた伝説の年である。メッシの全盛期がいつかは判断が難しいが、得点数で見るならばこの1年だろう。リーグ戦では累積警告による出場停止の1試合を挟み、10試合連続得点も記録。しかも10試合で18ゴールも決める固め打ちを演じるなど、2012年のメッシは服を引っ張ろうが何をしようが止められない状態だった。
もっともこの2011-12シーズンは国内リーグでレアル・マドリードに競り負け、チャンピオンズリーグでもメッシが14ゴール挙げながら準決勝でチェルシーに敗北するなど、思うようにチームタイトルを奪えなかったシーズンではある。メッシ本人も満足はしていないだろう。
それでもメッシ個人のパフォーマンスはサッカー史上最高に近いものがあり、この年間91ゴールの記録に近づける選手が今後現れるかは分からない。
パリ・サンジェルマンでプレイする今のメッシもテクニックが衰えたわけではないが、さすがに若さには勝てないところもある。やはり10年前の輝きは特別だ。
On this day in 2012, Lionel Messi became the first player to score five goals in a Champions League game. pic.twitter.com/vAk3ewjNQO
— Players' Tribune Football (@TPTFootball) March 7, 2022