今はランパードが指揮官に就いたが…… photo/Getty Images
ここまで順位が落ちてしまうとは予想外だった
チャンピオンズリーグ出場権獲得なんて巨大な野心を持っていたはずが、まさかの降格危機に陥るとは。プレミアリーグでエヴァートンの苦戦が続いている。
近年のエヴァートンは補強にも力を入れており、指揮官にもそれなりの人物を招聘してきた。2016年にはプレミアリーグで結果を出していたロナルド・クーマン、その後もベテランのサム・アラダイス、注目の青年指揮官だったマルコ・シウバ、そして2019年には名将カルロ・アンチェロッティまで招聘した。
2016-17シーズンは7位、2017-18シーズンは8位、2018-19シーズンも8位と一桁順位は維持出来ており、クラブの野望はチャンピオンズリーグ出場にあったはず。選手でもコロンビア代表MFハメス・ロドリゲスを加えるなど、かなり野心的だった。
しかし今ではアンチェロッティもハメスも去り、後任となった指揮官ラファエル・ベニテスの下でチームは混乱。そのベニテスも解任され、現在は17位にまで順位を落としている。
今冬には元イングランド代表フランク・ランパードを指揮官に迎え、トッテナムからMFデル・アリ、マンチェスター・ユナイテッドからMFドニー・ファン・デ・ベークも迎えた。両者ともビッグクラブでプレイできる実力者だが、先日もトッテナムに0-5で敗れるなど結果が出ない。
他にもブラジル代表FWリシャルリソン、イングランド代表FWドミニク・カルバート・ルーウィン、イングランド代表GKジョーダン・ピックフォード、コロンビア代表DFジェリー・ミナ、ブラジル人MFアランなど各国代表クラスの実力者は揃っており、所属選手全員を合わせた市場価値はプレミアリーグで8番目に高い4億5375万ユーロに達している。
これでも結果が出ないのが不思議なところで、25試合を消化して22ポイントしか稼げていない。16位リーズ・ユナイテッド、15位ブレントフォードより3試合も消化試合は少ないのだが、それでも欧州カップ戦出場の目標から大きく離れている事実は変わらない。
最悪の事態だけは避けたいところで、クラブの野望とは正反対の結果になってしまっている。