シント・トロイデンの攻撃の大部分を担うクリスティアン・ブルース photo/Getty images
ヘンク戦はベンチ外だった
ボルシア・ドルトムントやマンチェスター・ユナイテッドで活躍し、日本代表でも中心選手として輝きを放った香川真司。しかし、2度目のドルトムント退団後は存在感を薄めてしまっており、今冬に加わったシント・トロイデンでも出番は多くない。
そんな香川とは反対にシント・トロイデンは絶好調だ。シーズン途中は5連敗を喫するなど苦しい時期もあったが、2月のコルトレイク戦から負けがなく、リーグ戦では6戦無敗と好調を維持している。日本人FWの林大地と原大智がコンスタントに得点に絡めるようになったことが勝利を挙げている一つの要因で、林はヘンク戦でゴールを決め、6試合で3ゴール。原も6試合で1ゴール2アシストを記録している。まだまだゴール数としては足りないが、彼らは今季新加入の選手であり、チームメイトとの連携が深まった証拠だ。
香川も早くこの輪に入りたいのだが、いかんせんポジションがない。シント・トロイデンは[3-5-2]を採用することが多く、起用されるとすれば前線2トップ、もしくはインサイドハーフとなる。が、2トップは林と原の走力があって収められる2人が基本となっており、香川の特長は生かせない。かといってインサイドハーフではより走力を求められることになり、シント・トロイデンの攻撃の大部分を担うクリスティアン・ブルースからポジションを奪い取る必要がある。
33歳とベテランのブルースはニースやレンヌなどリーグ・アンの経験者で昨季からシント・トロイデンでプレイしている。インサイドハーフや2トップに入ることが多く、チームのアタッキングサードでのアイデアは彼が支えている。
香川としては当面このブルースがライバルとなる。次節は21日のベールスホット戦であり、香川は出番を与えられるのだろうか(データは『SofaScore』より)。