ジダンは理想的な指揮官に思える photo/Getty Images
アンチェロッティ以降の指揮官をワールドクラスと呼ぶべきかは……
悲願の欧州制覇を狙うパリ・サンジェルマンだが、今季もその夢は叶わなかった。選手層は文句のつけようもないほど豪華なものとなっているが、気になる点があるなら指揮官だろう。
スター集団となってからのパリは2011年よりカルロ・アンチェロッティ、ローラン・ブラン、ウナイ・エメリ、トーマス・トゥヘル、そして現在のマウリシオ・ポチェッティーノとバトンを繋いできた。
このうち最初のアンチェロッティはミランやチェルシーで実績を残してきた名将で、チャンピオンズリーグ制覇の経験も持っている。しかし、その他の4人にはチャンピオンズリーグ優勝経験がない(トゥヘルはその後チェルシーで優勝)。
エメリもヨーロッパリーグで結果を残してきた実力ある指揮官だが、パリのようなスーパースター集団を束ねるにふさわしい名将だったかは疑わしい。それは現在指揮するポチェッティーノも同じだ。
トッテナムでは若手の力を伸ばしながらチャンピオンズリーグ準優勝の成績を残すなど、育成力は高い評価を得ていた。ただ、ネイマールやリオネル・メッシ、キリアン・ムバッペほどのスターたちをまとめた経験はない。アンチェロッティに比べると他の4人はビッグクラブでの経験が不足しすぎている。
今季のポチェッティーノも成功とは言えず、すでに次なる指揮官候補の名前が出てきている。
仏『L'Equipe』によれば、候補に挙がっているのはジネディーヌ・ジダン、アトレティコ・マドリードのディエゴ・シメオネ、トッテナムのアントニオ・コンテ、アヤックスのエリック・テン・ハフ、インテルのシモーネ・インザーギ、ユヴェントスのマッシミリアーノ・アッレグリといった面々だ。
やはり理想はジダンか。選手としても指揮官としてもチャンピオンズリーグを制した経験があり、レアル・マドリードでの指揮官経験からスター選手の扱いにも慣れている。