サウサンプトンで評価を高めるサリス photo/Getty images
若い有望な守備者だ
過去に日本代表の吉田麻也が所属していたことで日本でも知名度の高いサウサンプトン。現在はラルフ・ハーゼンヒュットル監督がチームを率いており、若手育成に長けているクラブだ。
守備陣に目を向けると、DFモハメド・サリス(22)という有望株がいる。スペインのレアル・バジャドリードで育ち、2020年にセインツにやってきたサリス。昨季は少ないながらも出場数を増やし、今季はここまで27試合でピッチに立つなどハーゼンヒュットル監督からの信頼を得ている。
センターバックを本職としており、対人性能の高い守備者だ。寄せの速さ、読みの鋭さという武器を持っており、プレミアでのインターセプト64回はリーグトップの数字を誇っている。タックル数も64回と多く、リーグではウェストハムのデクラン・ライスに並ぶ8位タイとなっている。
1-4と敗戦となったFAカップマンチェスター・シティ戦でも彼の守備力は存分に生かされていた。インターセプト2回、タックル2回と守備スタッツが高く、シュートブロックも一度成功させている。ビルドアップでの貢献度も高く、最終ラインから縦パスを通せる選手だ。
しかし、粗削りな部分も目立つ試合となってしまった。1-1と試合中盤まではサリスの守備力でシティを苦しめていたが、ガブリエウ・ジェズスを倒してPKを献上してしまった。ジェズスのPKの貰い方が上手かったということもあるが、手で押したことで印象が悪くなったか。そのPKをケビン・デ・ブライネに決められ、試合終了後には1-4と3点差が付いてしまっている。ここでのサリスのPK献上がなかったらまだ分からない試合だっただけに残念だ。
悔しい敗戦となるも、PKを献上するまでは素晴らしい守備でチームに貢献していたサリス。まだ22歳と若い選手であり、今後より賢さを身に着けることができればプレミアでもトップクラスの守備者となるはずだ(データは『SofaScore』より)。