レスターとも対戦したマドゥエケ photo/Getty Images
将来を嘱望されるイングランドの若手の1人
今シーズンから行われているヨーロッパ第3の大会、ヨーロッパ・カンファレンスリーグ。4月7日には準々決勝1stレグのレスター・シティvs PSVが行われ、0-0という結果に終わった。
マドゥエケは、イングランドのクリスタルパレスやトッテナムの下部組織で育ち、2018年からオランダの名門PSVで活躍する20歳だ。左足を得意とし、右サイドから中に切り込んでのパスやシュートが持ち味で、現在右ウイングのポジションを争っている堂安律とはプレイスタイルに近いものがある。昨季はリーグ戦で7ゴール4アシストと結果を残したものの、今季は筋肉系の怪我で離脱した時期もあり、3ゴール2アシストの成績に留まっている。最近は堂安にスタメンの座を譲ることも多い。
それでも秘めているポテンシャルは十分評価されており、今回視察に訪れたジェラードのアストン・ヴィラだけでなく、この試合の対戦相手だったレスターも獲得を狙っている。英『talk SPORT』では、マドゥエケが愛する選手としてリオネル・メッシとクリスティアーノ・ロナウドの2名を挙げており、ロナウドとの対戦を実現させるために母国に戻ってプレイするのではないかと伝えている。もし本当にマドゥエケがイングランドに戻るのであれば、アストン・ヴィラかレスターのどちらかを選ぶ可能性が高そうだ。
もしそうなるのであれば、マドゥエケはこの2チームのどちらを選ぶべきなのか。レスターは現在勝ち点37でリーグ10位、アストン・ヴィラは勝ち点36で12位と共に中位を維持している。残留確定ラインとされる勝ち点40まではどちらもあと少しで、来季もプレミアリーグでの戦いが望めそうだ。
チーム内でのポジション争いはどうか。
一方のレスターは[4-2-3-1]や[4-3-3]を用いることが多く、右ウイングはジェイムズ・マディソンやマーク・オルブライトンらが担当する。しかしブレンダン・ロジャーズ監督はこの夏の最優先事項としてウインガーの新戦力確保を掲げており、今季8ゴール4アシストと活躍するマディソンをより中央のポジションで起用していく構想があるのかもしれない。そう考えると新加入のウイングが右サイドで出場する機会はかなり多くなりそうだ。
こういった2チームの状況を踏まえると、マドゥエケにとってはレスターを選んだ方がチームに溶け込みやすそうではある。マドゥエケが今夏に移籍するとは限らず、移籍先がこの2チームのどちらかに決まっているわけでもないが、クリスティアーノ・ロナウドがプレミアリーグを去ってしまう前に、マドゥエケ対ロナウドの対戦が実現することを願うばかりだ。