ドイツ代表にも選出されていたマリン photo/Getty Images
エジルとともにブレーメンをけん引したマリン
ドイツ代表は現在も多くのスター候補がブンデスリーガで活躍し、輝きを放っている。彼らのように10代で才能を開花させ、21歳の若さで2010年の南アフリカワールドカップのドイツ代表メンバーに選ばれた男がマルコ・マリンだ。
彼はボルシアMGで彗星の如く現れると、10代で主力へと成長する。2009年にはブレーメンへと加入し、メスト・エジルとともに2列目としてチームの攻撃陣をけん引。ブンデスリーガで3位に輝き、DFBポカールで準優勝を遂げたチームに大きく貢献した。
すると2010年夏に開催された南アフリカW杯のメンバーに選出。ブレーメンで確固たる地位を確立すると、2012年にはチェルシーへと移籍しビッグクラブへ挑戦する。しかし出場機会を得られない日々が続くと、翌年からはセビージャ、フィオレンティーナ、アンデルレヒト、トラブゾンスポルとレンタル移籍を繰り返す。
どのクラブでもあまり結果を残せていないが、ギリシャのオリンピアコスへと完全移籍し、2シーズンで12ゴールを挙げる。その後はセルビア、サウジアラビア、ハンガリーなどでもプレイし、33歳となった今季限りでの現役引退を発表した。
そんなマリンだが、独紙『Kicker』によると今夏よりレッドスターへと復帰すると報道。マリンは今シーズンからTDの職に就くため、現在はニュルンベルクにてスポーツマネジメントについて勉強しているところだと報じられている。
若くしてトップクラスの選手へと成長を遂げるも、ビッグクラブで輝きを放つことができず。本来の能力を発揮できたのはギリシャ時代だけだった。
他国へ転々と挑戦を続けていたが、最後までブンデスリーガへ戻ることはなく引退を表明。33歳と引退も早く、まだ活躍することができたかもしれない。
それでも新たなキャリアへと、前を見据えているマリン。選手としては早熟なプレイヤーとなってしまったことは事実だが、今後はチームのスタッフとして第2の人生を歩んでいく。レッドスターをどのように強化していくのか。マリンの手腕が試される。
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