マンチェスター・ユナイテッドでのブレイクが期待されるハンニバル・メイブリ photo/Getty images
特徴的な髪形をしている
マーカス・ラッシュフォードやアンソニー・エランガらアカデミー出身の若手がトップチームに定着することの多いマンチェスター・ユナイテッド。エランガはまさに今季ブレイクした若手であり、現状ではラッシュフォードを差し置いてサイドでの起用が目立っている。
パリFCやモナコの下部組織を渡り歩き、2019年からユナイテッドのアカデミーでプレイしている逸材で、直近のノリッジ戦ではベンチ入りするなどトップチームでのプレイが期待されている選手だ。フル代表ではチュニジア代表を選択しており、背番号10を付けてすでに12試合の代表キャップを数えている。U-23の選手が集まるプレミアリーグ2では出場機会を得ており、今季は8試合でピッチに立ち、1ゴール2アシストの数字を残した。気になるのはイエローカードの数であり、8試合で4枚は多いか。
ダブルボランチやトップ下を主戦場とする選手で技術が高いゲームメイカータイプだ。長短織り交ぜたパスに自身で運ぶスキルを持っており、守備強度が高ければダブルボランチで起用したいタイプの選手である。トップ下にはブルーノ・フェルナンデスという絶対的な選手がおり、使われるなら一つ下のポジションとなる。
英『planet football』ではハンニバルの大きな才能を称賛しており、ポール・ポグバのような存在になれると主張している。確かに正確なパスや自身でボールを運ぶことができる特長はフランス代表MFとそっくりである。しかし、そのポグバの今のユナイテッドでの序列はそう高くはなく、そうなっている要因として考えられるのは守備の強度の安定感のなさだ。気まぐれなのか分からないが、ワールドクラスの選手になったかと思えば、パッとしない日もあり扱いが難しい選手である。
19歳と若い選手だが、ポグバと比較される上質なスキルにリーダーシップを兼ね備えている。トップチームの中盤はウィークポイントであり、ハンニバルがチャンスを得てチームを救う存在となるのだろうか。