今季は素晴らしい成績を残したカリム・ベンゼマ photo/Getty images
ライバルは多い
仏『France Football』が毎シーズン選出しているバロンドール。その年に最も優れたパフォーマンスを披露した選手に与えられる賞であり、2021年はリオネル・メッシ、2020年は新型コロナウイルスの影響により選出がなく、2019年もメッシが選ばれている。
今季も欧州のシーズンが終わり、バロンドールが選ばれる時期なのだが、21-22シーズンは飛びぬけて素晴らしい選手がいた。レアル・マドリードのカリム・ベンゼマだ。彼とバロンドールの受賞を争うと予想されるのはリヴァプールのモハメド・サラーやマンチェスター・シティのケビン・デ・ブライネ、バイエルン・ミュンヘンのロベルト・レヴァンドフスキ、レアルでチームメイトのティボー・クルトワらだが、今季のベンゼマは断トツだった。
まずは得点数だ。46試合で44ゴール15アシストを記録しており、計59得点に関与している。プレイタイムは3919分であり、66分で1ゴールに絡んでいる計算になる。これはレヴァンドフスキでもサラーでも越えられない数字だ。
次に優勝を成し遂げたCLでの出来である。グループステージからゴールに絡んでおり、決勝トーナメントではPSGの1stレグとリヴァプールのファイナル以外の5試合でゴールを決めている。特に次のステージの進出をかけた2ndレグでは必ず活躍しており、勝負強さを披露している。15ゴールでCL得点王に輝いており、チームを優勝に導いた。
英『Football 365』でも「ベンゼマがバロンドールに値する」と主張している。
以前から素晴らしい活躍を披露するも、メッシとクリスティアーノ・ロナウドの争いに敗れ、バロンドールの受賞はないベンゼマ。それでも今季の活躍はインパクトが大きく、文句なしの受賞となるに違いない。