アタッカーとして完成したサラー photo/Getty Images
プレミアで戦える肉体を手に入れた
2014年にチェルシーの一員としてプレミアリーグにやってきた時、エジプトの若者だったFWモハメド・サラーがこれほどの選手になるとどれだけの人が予想していただろうか。
スイスの名門バーゼルで印象的な活躍は見せていたものの、5大リーグのトップクラブで通用するレベルかは疑わしかった。
ただ、サラーはここから変わった。フィオレンティーナ、その後はローマへ移籍すると、一気に才能が開花。英『Talk Sport』は、やはりサラーのフィジカルモンスター化が凄まじかったと振り返る。
175cmとそこまで大きい選手ではなく、チェルシー移籍当初のサラーは細身なスピードスターといった印象だった。それがセリエAでの2年を経て、2017年にリヴァプールへやってきた際にはプレミアリーグでも当たり負けしない肉体を手に入れていた。
しかも上手かったのは、自慢のスピードを落とさなかったことだ。稀に筋肉量を増やしすぎてスピードが落ちる選手が出てくるが、サラーはスピードを失うことなくパワーを身につけた。自分より大きいDFを背負いながらプレイすることもでき、このパワーがなければプレミアリーグで戦えなかっただろう。
通算すると、プレミアリーグでは通算120ゴールを記録している。これはリヴァプールのレジェンドであるスティーブン・ジェラードと並び、プレミア通算TOP20の数字だ。
大きな怪我が少ないことも特長的で、30歳を迎えた今も衰えの色は見えない。同じフィジカルモンスター化した選手ではクリスティアーノ・ロナウドもトップフォームを維持しているが、サラーも同じタイプになれるかもしれない。