ノリッジ・シティを引っ張るプッキ photo/Getty Images
最下位のチームで二桁得点は称賛されるべき数字
フィンランドで1、2を争うレジェンドプレイヤーといえば、やはりFWヤリ・リトマネンだろう。アヤックスではエールディヴィジを複数回制し、1994-95シーズンにはチャンピオンズリーグまで制覇。
その後はバルセロナ、リヴァプールでもプレイし、リヴァプールではFA杯、国内リーグ杯、UEFA杯のタイトルを手にした。
残念ながらワールドカップとEUROには出場できなかったが、リトマネンはフィンランド代表でも通算137試合32ゴールの成績を残している。この出場試合数は元リヴァプールDFサミ・ヒーピアを抑えて歴代最多だ。
ただ、得点数に関してはリトマネンを超えている者がいる。イングランドのノリッジ・シティでプレイするFWテーム・プッキだ。
リトマネンに比べ、プッキのキャリアは地味に映る。しかし、フィンランド代表では106試合で36ゴールとリトマネン以上のペースでネットを揺らしている実力者なのだ。
今季もノリッジ・シティはプレミアリーグで最下位に落ち込んでしまい、またプレミア・チャンピオンシップ(イングランド2部)に戻ることになる。だが、プッキは11ゴールと大奮闘。最下位のチームで11ゴールも奪うのは簡単なことではない。
プッキとノリッジ・シティは2019-20シーズンにもプレミアからの降格を経験しているが、プッキはこのシーズンも11ゴール奪っている。デンマークのブレンビーIFに所属していた2016-17シーズンから数えると、プッキは6シーズン連続で二桁得点を奪っているのだ。
イングランド2部でプレイしていた時期も入っているが、それでもこの得点力は見事だ。フィンランド史上最高のストライカーと言っても大袈裟ではないはずで、新シーズンもプッキはノリッジのためにゴールを量産してくれるはずだ。