昨季はマジョルカでプレイした久保建英 photo/Getty images
期待ほどの活躍は見せられていない
バルセロナの下部組織で育ち、現在はレアル・マドリードが保有している久保建英。レアルではローンでの武者修行が続いており、昨季で3シーズン目を終えた。
2019年にレアルに移籍し、プロとなってからのスペイン初年度はマジョルカで充実した時間を過ごした。リーグ戦では35試合でピッチに立ち、4ゴール4アシストと目に見える数字を残す。そこでレアルは翌年ビジャレアルへのローン移籍を決めた。マジョルカと違い、スペインの上位クラブであるビジャレアル行きはレアルからの久保への期待感の高さの現れであったが、活躍できずに停滞。3シーズン目となった昨季は再びマジョルカでプレイするも、初年度も数字は越えられなかった。
西『MUNDO DEPORTIVO』では若くしてラ・マシア(バルセロナの下部組織)を離れた才能として8人の実力者の現在を紹介している。久保をはじめシャビ・シモンズやパブロ・モレノ、イクライス・モリバ、セルヒオ・ゴメスらの名前が挙げられているが、他クラブで成功を収めているのはアンデルレヒトでプレイするゴメスくらいだ。ゴメスは攻撃的MFからサイドバッグにポジションを変え、昨季はベルギーリーグで11アシストを記録しており、今夏でのバルセロナ復帰が噂されている。
シモンズは今後活躍する可能性が高い選手である。パリ・サンジェルマンに所属していた選手だが、先日オランダのPSV行きが発表された。PSGではほとんど出番のなかった同選手だが、ピッチに立てばそのポテンシャルを遺憾なく発揮し、フランスでも存在感はあった。
久保が彼らに遅れを取らないためにもクラブで地位を確立し、継続したプレイタイムを得るしかない。それがソシエダなのか、他国のリーグなのかは分からないが、久保は今の停滞感から脱出する必要がある。