6300万ユーロの移籍金でたったの“3ゴール” 大失敗だった...の画像はこちら >>

レアルでは活躍できなかったヨビッチ photo/Getty Images

アザールだけではない2019年の失敗

最近のレアル・マドリードで失敗補強として頻繁に取り上げられるのは、FWエデン・アザールだ。2019年にチェルシーから1億1500万ユーロの移籍金で加入したものの、怪我もあって満足できない3年間を過ごしている。

ここまではお世辞にも成功補強とは言えない。

しかし、アザールだけに注目すべきではない。同じくレアルの歴史に残る失敗補強となったのは、先日レアルからフィオレンティーナへの移籍が決まったセルビア代表FWルカ・ヨビッチだ。

アザールの金額が大きかったこともあって話題の中心になる機会は限られていたが、同じ2019年夏にフランクフルトから加わったヨビッチにもレアルは6300万ユーロもの移籍金を投じている。それで通算成績は51試合で3ゴール5アシストだ。誰が見ても大失敗だろう。

さらに、この6300万ユーロという移籍金はレアルの歴史においても特別だ。クリスティアーノ・ロナウドをセンターフォワードとカウントしないなら、レアルの歴史上では最も高額な移籍金で獲得されたセンターフォワードとなる。

スペイン『MARCA』によれば、レアルのセンターフォワード補強額では6300万ユーロのヨビッチが1位、2位は2002年にインテルから獲得した元祖怪物FWロナウド(4500万ユーロ)、3位はカリム・ベンゼマとニコラ・アネルカ(3500万ユーロ)、そこからクラース・ヤン・フンテラール(2700万ユーロ)、マリアーノ・ディアス(2150万ユーロ)と続いていく。金額的にはバックアッパーFWになりきれていないマリアーノも失敗補強か。

ヨビッチの移籍金はレアル全体では8番目に高額なものとなっており、それで3ゴールはサポーターも納得できないだろう。フランクフルトでの活躍は見事だったが、世界を代表する超名門レアルへの移籍はハードルが高すぎたのかもしれない。
まだ24歳と若いだけに、フィオレンティーナで復活できるのか注目される。

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