久保建英のレアル・ソシエダ移籍は日本代表にも影響することになるか photo/Getty images
23日に板倉滉所属ボルシアMGと親善試合を行う
レアル・ソシエダが日本代表MF久保建英を獲得したと発表した。西『AS』によると2027年までの5年契約となる。
FC東京からレアルへ移籍し来季でスペイン4季目となる久保だが、現状は停滞期となってしまっている。19-20シーズンにマジョルカで残した35試合4ゴール4アシストの成績をその後は超えることができておらず、スペイン3季目だった昨季は28試合で1ゴールに終わっている。
この状況を打破するには何かを変える必要があり、このソシエダ移籍は久保のターニングポイントになるに違いない。ボール保持を基本とするチームで、昨季の平均ボールポゼッション率54%はリーグ6位の数字だ。マジョルカは44%と低く、ボールをプレイして輝く久保とはミスマッチだったといえる。
「第一に自分のスタイルがチームに合っていること。強い興味や期待を抱いてくれた」
加入会見で久保は移籍理由を話しており、自身のスタイルとクラブのスタイルの合致が一つの要因になったと話している。これは非常に大事なことであり、守備よりも攻撃での貢献を求められるチームのほうが久保には合っている。
「監督が指示するどこのポジションでもやりますが、右サイドが自分のポジションと感じています。監督とはまだ話していませんし、どうなるかわかりません」
自身のポジションについては右サイドがベストであると語っているが、中央で起用される可能性もある。ダビド・シルバが在籍していることもあってソシエダは数少ないトップ下を採用しているチームであり、日本代表での試合に限るが久保はサイドではなく中央で輝くプレイヤーだ。
ソシエダ移籍の利点は2年目も同じチームで戦える可能性が高い点にもある。これまでのスペインではマジョルカ、ビジャレアル、ヘタフェ、マジョルカと2年連続で同じチームでシーズンをスタートさせたことはない。だがソシエダであれば22-23シーズン、23-24シーズンと同じチームで成熟することができる。自身の能力だけでなく監督やチームメイトへの理解度が高まり、久保にとって大きなメリットであるといえる。
ソシエダでの初の日本人選手となる久保。背番号は14に決まっており、今後の活躍に期待だ。