スタッド・ランス行きの基本合意が発表された伊東純也 photo/Getty images
初の5大リーグはリーグ・アンとなりそうだ
ベルギー1部ヘンクはFW伊東純也のスタッド・ランス移籍が基本合意に達したと発表した。ヘンクの公式サイトによればすでにスタッフや選手に別れを告げ、スタッド・ランスのメディカルチェックに向かうという。
29歳と少し遅いタイミングではあるが、ようやく伊東が欧州5大リーグに参戦することになる。パリ・サンジェルマンをはじめとした強豪が所属するリーグで、現在はモナコに南野拓実、ストラスブールに川島永嗣、昇格組のトゥールズにオナイウ阿道がいる。過去にはマルセイユで長友佑都と酒井宏樹、ル・マンに松井大輔が在籍しており、日本人にも馴染みのあるリーグだ。
伊東の詳しい契約年数や移籍金は明かされていないが、事前の報道では1000万ユーロ(日本円にして約14億円)とされている。29歳の選手には破格の値段設定であり、スタッド・ランスからの評価の高さがうかがえる。
データサイト『transfermarkt』では過去のヘンクの売却額を見ることができ、最も高額だったのはシェフィールド・ユナイテッドに移籍したノルウェー代表サンダー・ベルゲの2200万ユーロとなっている。1000万ユーロでの売却となれば伊東はアタランタへ移籍したヨアキム・メーレの1100万ユーロに続くクラブ史上7番目の数字を残すことになる。8番目には11-12シーズンにチェルシーに引き抜かれたケビン・デ・ブライネがいる。
フランスメディア『sport.fr』は伊東がPSGへ移籍したFWウーゴ・エキティケの代役として獲得されると主張している。エキティケは189cmとサイズのある20歳のストライカーで、昨季はリーグ戦で1275分の短いプレイタイムの中で10ゴール3アシストと素晴らしい数字を残して居る。伊東とポジションやスタイルは違うが、得点源としてチームを支えており、日本の韋駄天もエキティケのようなゴールを奪える選手として獲得されるのだろう。
1000万ユーロでのスタッド・ランス行きとなればクラブ最高額に並ぶ取引となる。21-22シーズンにデンマークのミッティランから獲得されたイェンス・カユステは1000万ユーロの移籍金が支払われており 、伊藤の加入が正式に決まればスタッド・ランスは2季連続でクラブ最高額の補強を行うことになる。